专利摘要:

公开号:WO1991011805A1
申请号:PCT/JP1991/000098
申请日:1991-01-29
公开日:1991-08-08
发明作者:Yoshikazu Anezaki;Koji Sasaki;Hidetoshi Watanabe;Hirotsugu Suzuki
申请人:Sony Corporation;
IPC主号:G11B7-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 転写装置及び転写方法 技 術 分 野 本発明は、 ディスク基板上に塗布された紫外線硬化型樹脂にス夕 ンパーの凹凸パターンを転写させる転写装置及び転写方法に関する ものである。
[0002] i o
[0003] 背 景 技 術
[0004] 従来、 光ディ スクや光磁気ディスク等のディ スク基板を複製する 手法の一つとして、 紫外線照射により硬化する紫外線硬化型樹脂を 用いたホ トポリマ一法、 いわゆる 2 P法が例えば米国特許第 4, 61 9,
[0005] 】 5 804 号において提案されている。
[0006] 2 P法は、 例えばスク リーン印刷等によってディスク基板の片面 に液状の紫外線硬化型樹脂を塗布し、 該紫外線硬化型樹脂がス夕ン パーと密着するように上記ディスク基板をスタンパーの上に載置さ せ、 ローラで該ディ スク基板をスタンパーに押圧せしめた後、 紫外 0 線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させ、 当該紫外線硬化型 樹脂とともにディスク基板をスタンパーより剝離するこ とにより、 ス夕ンパ一表面に形成された微細な情報信号に基づく 凹凸 (グルー ブゃピッ ト) パターンをディ スク基板上の上記紫外線硬化型樹脂に 転写する手法である。
[0007] 5 上記 2 P法は、 液状の樹脂を使用するこ とから複製の忠実度に優 れるとともにスタンパーの劣化がほとんどなく、. また特に基板にガ ラス基板を使用した場合には、 寸法安定、 耐熱性、 低複屈折等の点 で優れたディ スク基板を得ることができるという利点を有している。
[0008] ところで、 上記 2 P法によってディスク基板を複製するには、 例 えば第 1 3図に示すように、 表面に凹凸パターンが形成されたス夕 ンパー(101 ) と、 該スタンパー(101 ) を固定する載置台(102) と、 上記ス夕ンパ一(101) の凹凸パターンが紫外線硬化型樹脂の光硬化 により転写されたディスク基板(103) を該スタンパー(101 ) より剝 離させるセンタピン(104) とからなる製造装置が用いられている。
[0009] 上記載置台(102) は、 微細な凹凸パターンが表面に形成されたス タンパ一(101 ) を固定させ、 当該スタンパ一(101 ) の凹凸パターン をディ スク基板(103) 上に設けた紫外線硬化型樹脂 (図示は省略す る。 ) に転写させる際の受台としての役割をするものである。 この 載置台(102) には、 前記センタピン(104) の軸部(105) を挿通させ る貫通孔(106) が当該載置台(102) の略中央部に板厚方向に形成さ れている。 なお、 上記載置台(102) は、 支持柱(107) を介して基台 (108) 上に支持されている。
[0010] 上記センタピン(104) は、 上記ディスク基板(103) をスタンパー (101 ) の所定位置に固定させ、 またディ スク基板(103) を硬化した 紫外線硬化型樹脂とともにスタンパー(101 ) より剝離させるための ものである。 従って、 上記センタピン(104) は、 上記ディ スク基板 ( 103) の略中央に穿設されるセンタ一孔(109) に嵌合して当該ディ スク基板(103) をスタンパ一(101 ) の所定位置に位置決め固定させ る円盤状の頭部(110) と、 上記載置台(102) の貫通孔(106) の内周 面をガイ ドとして摺動自在となる軸部(105) とからなっている。 上記頭部(110) は、 上記ディ スク基板(103) のセンタ一孔(109) の形状と略同一形状に形成され、 当該ディ スク基板(103) の上記ス タンパ一(101) との対向面側からセンタ一孔(109) に臨み嵌合する ようになつている。 一方、 軸部(105) は、 上記貫通孔(106) に揷通 され、 下端部が基台(108) 上に配設されるェ了シリ ンダ(111) と連 結されて当該貫通孔(106) の内周面をガイ ドとして上下動するよう になっている。 すなわち、 上記エアシリ ンダ(111) より突出する ピ ス ト ンロ ッ ド(112) の先端に取り付けられる連結部材(113) の嵌合 孔(114) に上記軸部(105) の下端部が嵌合され、 ボル ト(115) にて
[0011] 】 o 固定されることで、 これら軸部(105) とエアシリ ンダ(111) とが連 結されている。
[0012] このように構成された製造装置を用いてディ スク基板を複製する には、 先ず、 載置台(102) 上に固定されるスタ ンパー(101) の上に 紫外線硬化型樹脂を塗布したディスク基板(103) を当該紫外線硬化
[0013] 1 5 型樹脂がスタンパー(101) と密着するように載置する。 このとき、 ディスク基板(103) は、 センタ一孔(109) がセンタ ピン(104) の頭 部(110) に嵌合されて前記スタンパー(101) の所定位置に固定され る o
[0014] 次いで、 ディスク基板(103) をローラ (図示は省略する。 ) によ 0 つてスタンパ一(101) 側へ押圧せしめ、 これらスタンパー(101) と ディ スク基板(103) 間に液状の紫外線硬化型樹脂を均一に充塡させ る o
[0015] 次に、 ディスク基板(103) 側より紫外線を照射して上記紫外線硬 化型樹脂を硬化させる。
[0016] 5 そして、 センタ ピン(104) を突き上げ、 上記硬化した紫外線硬化 型樹脂とともにディスク基板(103) を上記スタ ンパー(101 ) より剝 離させる。
[0017] この結果、 スタンパー(101 ) の凹凸パターンが紫外線硬化型樹脂 に転写されてなるディスク基板が得られる。
[0018] ところで、 上記 2 P法においては、 紫外線硬化型樹脂の粘度が極 めて重要なファ クターとなっており、 この粘度如何によつては良好 な転写が行われなくなる。 例えば、 紫外線硬化型樹脂は、 一般的に 第 1 2図に示すように、 温度の低下とともに粘度が次第に大き く な り流動性が悪くなる特性を示す。 従って、 常温状態にある載置台(1 i o 02) 上に固定されたスタンパ一(101 ) に紫外線硬化型樹脂を塗布し たディスク基板(103) を圧着させると、 紫外線硬化型樹脂は粘度が 大き くなって次第に流動性が悪くなり、 スタンパーの微細な凹凸パ ターンへの入り込みが良好に行われなくなる。 この結果、 複製の忠 実度が劣化してしまう。 このように、 紫外線硬化型樹脂には転写に
[0019] 1 5 適した粘度範囲があり、 これを何らかの形で維持する必要がある。
[0020] そこで本発明は、 上記のような実情に鑑みて提案されたものであ つて、 スタンパーの凹凸パターンを紫外線硬化型樹脂に良好に転写 させることが可能な転写装置及び転写方法を提供するこ とを目的と するものである。
[0021] 2 0
[0022] 発 明 の 開 示
[0023] 本発明の転写装置は、 ディ スク基板上に紫外線硬化型樹脂を塗布 する塗布手段と、 情報信号に基づく凹凸パターンが設けられたス夕 ンパーを保持する保持手段と、 上記紫外線硬化型樹脂が塗布された
[0024] 2 5 上記ディ スク基板を上記スタンパーに密着させる密着手段と、 上記 スタンパーを恒温状態に保つ恒温維持手段とを備えてなるものであ ο
[0025] さらに本発明の転写装置は、 上記恒温維持手段が上記保持手段に 設けられ、 上記塗布手段により塗布されたディ スク基板上の紫外線 硬化型樹脂を上記恒温維持手段によつて上記スタンパーの凹凸パ夕 ―ンを転写するのに適した粘度に保つようにしたことを特徴とする ものである。
[0026] そしてさらに本発明の転写装置は、 上記恒温維持手段が温水を循 環させる循環機構であるこ とを特徵とするものである。
[0027] ] o 一方、 本発明の転写方法は、 ディ スク基板上に塗布された紫外線 硬化型樹脂にス夕ンパーの凹凸パターンを転写するに際して、 上記 ス夕ンパーを恒温状態に保って紫外線硬化型樹脂が塗布されたディ スク基板を圧着することを特徴とするものである。
[0028] さら本発明の転写方法は、 上記紫外線硬化型樹脂が上記ス夕 ンパ
[0029] I 5 —の凹凸パターンを転写するのに適した粘度となる恒温状態に、 上 記スタンパーが維持されてなるこ とを特徵とするものである。
[0030] 本発明の転写装置においては、 スタンパーを保持する保持手段に このスタンパーを恒温状態に保つ恒温維持手段が設けられているの で、 ス夕ンパーが常に温められ恒温状態となされる。
[0031] 0 また、 上記紫外線硬化型樹脂は、 上記恒温維持手段によって上記 スタンパーの凹凸パターンを転写するのに適した粘度に保たれるよ うになされているので、 流動し易い状態となされ上記凹凸パターン にまんべんなく入り込む。
[0032] また、 上記恒温維持手段は、 温水を循環させるようになされてい 5 るので、 この温水の熱によってスタンパーが常に恒温状態となる。 したがって、 本発明の転写装置によれば、 スタンパーの凹凸パ夕 一ンを転写するのに適した粘度でこの凹凸パターンを紫外線硬化型 樹脂に転写することができ、 忠実度の高い複製が実現できる。
[0033] 一方、 本発明の方法においては、 スタンパーを恒温状態に保って 紫外線硬化型樹脂が塗布されたディスク基板をスタンパーと圧着さ せているので、 スタンパーと密着する紫外線硬化型樹脂はスタ ンパ 一の熱により流動し易くなり、 上記凹凸パターンにまんべんなく入 り込む。
[0034] さらに本発明の方法においては、 紫外線硬化型樹脂がスタンパ一 の凹凸パターンを転写するのに適した粘度となるようにスタンパ一 を恒温状態に維持して転写しているので、 スタンパーと密着する紫 外線硬化型樹脂はスタンパーの熱により転写に適した粘度状態とさ れ、 該スタンパーの凹凸パターンへまんべんなく入り込む。
[0035] したがって、 本発明の方法によれば、 スタンパーの凹凸パターン を良好に紫外線硬化型樹脂に転写させることができ、 忠実度の高い ディスク基板を製造することができる。 図 面 の 簡 単 な 説 明 第 1 図は 2 P法によりディスク基板を複製する一連の工程を説明 するための概略的な平面図である。
[0036] 第 2図ないし第 1 1 図は実施例で用いた転写装置をそれぞれ示し 第 2図は分解斜視図、 第 3図は平面図、 第 4図は断面図、 第 5図は スタンパーを固定する前の状態を拡大して示す要部拡大分解断面図 第 6図はホルダーの平面図、 第 7図は第 6図に示すホルダーの a — a線断面図、 第 8図はス夕ンパ一を固定した状態を拡大して示す要 部拡大断面図、 第 9図はディ スク基板を位置決めした状態を示す要 部拡大断面図、 第 1 0図はディスク基板の剝離時に気体を噴出せし めた状態を示す要部拡大断面図、 第 1 1 図はディ スク基板をスタ ン パーより剝離した状態を示す要部拡大断面図である。
[0037] 第 1 2図は紫外線硬化型樹脂の温度と粘度との関係を示す特性図
[0038] ^ある。
[0039] 第 1 3図は従来の転写装置にディ スク基板を載置させた状態を一 部破断して示す正面図である。 発明を実施するための最良の形態 以下、 本発明を適用した具体的な実施例について説明するが、 そ の前に 2 P法によりディ スク基板を複製する一連の工程を図面を参 照しながら簡単に説明する。
[0040] 2 P法によりディ スク基板を複製するには、 例えば第 1 図に示す ようなディ スク基板製造装置(1 ) を用いる。 上記ディ スク基板製造 装置(1 ) は、 機台(2) 上の一側縁近傍に設けられるディ スク基板供 給部(3) と、 他側縁近傍に設けられるディ スク基板搬出部(4 ) と、 これらディ スク基板供給部(3) とディ スク基板搬出部(4) 間に順次 配設される塗布手段である紫外線硬化樹脂供給部(5) と、 転写部(6) とからなっている。
[0041] 上記ディスク基板供給部(3) は、 隣に配設される紫外線硬化樹脂 供給部(5) に例えばガラス基板等からなるディ スク基板(7) を供給 するための当該ディスク基板(7) を収容しておく ス ト ッ ク部に相当 するもので、 複数のディスク基板(7) をカー ト リ ツジ(8) 内に収容 させるようになつている。
[0042] 上記紫外線硬化樹脂供給部(5) は、 上記カー ト リ ッジ(8) からデ イ スク受渡機構 (図示は省略する。 ) によって機械的に一枚づっ取 り出されてきたディスク基板(7) の一方の面に液状の紫外線硬化型 樹脂(9) を塗布するようになっている。
[0043] 上記転写部(6) は、 上記紫外線硬化樹脂供給部(5) からやはりデ イスク受渡機構 (図示は省略する。 ) によって機械的に一枚づっ搬 送されるディスク基板(7) をスタンパー(10)上に載置させ所定の場 所に移動せしめる転写装置(11 )と、 ディ スク基板(7) をスタンパー (10)に密着させる密着手段である押圧装置(12)と、 これらディ スク 基板(7) とスタンパー(10)間に挾み込まれた紫外線硬化型樹脂(9) を硬化させる紫外線照射装置(13)とからなっている。
[0044] 上記転写装置(11 )は、 スタンパ一(10)上にディスク基板(7) が載 置されると、 該ス夕ンパー(10)を保持する保持手段であるスタンパ 一保持部(14)に取り付けられた移動テーブル(15)が紫外線照射装置 ( 13)側へ移動するようになっている。 そして、 その中途部に配設さ れる押圧装置(12)でディスク基板(7) がスタンパー(10)側へ押圧せ しめられ、 次いで紫外線照射装置(13)にて紫外線硬化型樹脂(9) が 硬化せしめられると、 上記移動テーブル(15)がもとの位置に戻り、 ここで硬化した紫外線硬化型樹脂(9) とともに前記ディ スク基板(7) がス夕ンパー(10)より剝離されるようになつている。
[0045] 上記押圧装置(12)は、 上記転写装置(11 )によって搬送されてきた ディ スク基板(7) にローラ等によって圧力を加えることにより、 こ のディ スク基板(7) とスタ ンパー(10)に密着させ、 このスタ ンパー ( 10)の凹凸パターンに上記紫外線硬化型樹脂(9). を均一に充塡させ るものである。
[0046] 一方、 紫外線照射装置(13)は、 上記押圧装置(12)にて押圧せしめ られた紫外線硬化型樹脂(9) にディスク基板(7) 側から紫外線を照 射させ、 当該紫外線硬化型樹脂(9) を硬化させるようになつている, 前記ディスク基板搬出部(4) は、 スタンパー(10)から剝離された ディ スク基板(7) を受渡アーム(16)によって搬出させ、 当該ディ ス ク基板(7) を搬送用力一 ト リ ッ ジ(17)内に収容させるようになつて いる。
[0047] I o 上述のようなディスク基板製造装置(1 ) を用いてディ スク基板を 製造するには、 先ず、 ディ スク基板搬出部(3) のカー ト リ ツ ジ(8) 内に収容されるディスク基板(7) を受渡機構にて取り出し、 紫外線 硬化樹脂供給部(5) へ搬送させる。
[0048] 次に、 この紫外線硬化樹脂供給部(5) にてディ スク基板(7) の一
[0049] 】 5 方の面に紫外線硬化型樹脂(9) を塗布する。
[0050] 次いで、 上記ディスク基板(7) を受渡機構によって搬送させ、 前 記転写装置(1 1 )のスタンパー(10)上に載置させる。 このとき、 ディ スク基板(7) に塗布された紫外線硬化型樹脂(9) がスタ ンパー(10) と密着するように載置する。
[0051] 0 ディ スク基板(7) がスタンパ一(10)上に載置されると、 移動テー ブル(15)が前記紫外線照射装置(13)側へ移動し、 その中途部に配設 される押圧装置(12)にてディ スク基板(7) がス夕 ンパー(10)側へ押 圧せしめられる。
[0052] 次いで、 上記移動テーブル(15)がさ らに前方へ移動して上記ディ 5 スク基板(7) を紫外線照射装置(13)へ搬送させ、 こ こで紫外線が照 射されて上記液状の紫外線硬化型樹脂(9) が硬化される。
[0053] 次に、 上記移動テーブル(15)がもとの位置に戻り、 ここで転写装 置(11 )に設けられたセンタピン (図示は省略する。 ) によってディ スク基板(7) が硬化した紫外線硬化型樹脂(9) とともにスタ ンパー (10)より剝離される。
[0054] そして、 剥離されたディスク基板(7) が受渡アーム(16)によって ディスク基板搬送部(4) の搬送用カー ト リ ツジ(17)内に収容される。 以上が 2 P法によりディスク基板を複製する工程の概略的な説明 であり、 本発明は特に上記ディ スク基板製造装置(1 ) の転写部(6)
[0055] I 0 における工程に適用されるものである。 次に、 本発明にかかる転写 装置(11 )の具体的な構成について図面を参照しながら説明する。
[0056] 上記転写装置(1 1 )は、 主として第 2図ないし第 4図に示すように、 表面に微細な情報信号に基づく凹凸パターンが形成されたスタンパ 一(10)と、 該スタンパー(10)を保持する保持手段であるス夕ンパー
[0057] ] 5 保持部(14)と、 該スタンパー保持部(14)を所定の場所に移動させる 移動テーブル(15)と、 上記ス夕ンパ一(10)の凹凸パターンが紫外線 硬化型樹脂(9) の光硬化により転写されたディスク基板を当該ス夕 ンパー(10)より剝離させるセン夕ピン(18)とを備えてなっている。 上記ス夕ンパ一(10)は、 例えば二ッケル等によつて略円板状に形
[0058] 2 0 成されたもので、 一主面(10a) にグループや記録情報に応じたピッ ト等の微細な凹凸パターン (図示は省略する。 ) を有している。 ま た、 上記一主面(10a) とは反対側の裏面(10b) は、 後述のマグネッ トアダプター(19)の載置面(19a) に載置される面となっており、 極 めて平滑な平坦面となされている。 さらに、 上記スタンパ一(10)の
[0059] 2 5 略中央部には、 板厚方向に貫通するセンタ一孔(22)が形成され、 上 記マグネッ トアダプタ一(19)への位置決め用の孔として用いられる ようになつている。
[0060] 上記スタンパー保持部(14)は、 スタンパー(10)を載置させるマグ ネッ トアダプター(19)と、 このマグネッ トアダプタ一(19)を磁気吸 着して固定させるマグネッ トチャ ッ ク(20)と、 これらマグネッ トァ ダブター(19)とマグネッ トチャ ッ ク(20)を保持するホルダ一(21 )と から構成されている。
[0061] 上記マグネッ トアダプター(19)は、 上記スタンパ一(10)を載置さ せるためのもので、 強磁性材料からなる磁性体(23)と、 透磁率の低 い材料からなるセパレー夕(24)とが同一方向に延在して交互に配列 されて平板状となされている。 上記マグネッ トアダプター(19)は、 スタンパー(10)を載置させるためのものであるため、 該スタンパー (10)を載置させる載置面(19a) が極めて平滑な平坦面とされている c また、 上記マグネッ トアダプター(19)には、 上記スタンパ一(10)を 当該マグネッ トアダプター(19)の所定位置に固定させるための後述 の固定リ ング(27)が挿通する位置決め孔(25)が略中央部に板厚方向 に貫通して形成されている。 また、 上記スタンパ一(10)を載置させ る載置面(19a) とは反対側の裏面(19b) には、 前記固定リ ング(27) をマグネッ トアダプター(19)に固定させるためのナツ ト(28)を嵌揷 させる凹部(26)が上記位置決め孔(25)に対応した位置に板厚を貫通 しないいわゆる止ま り孔として形成されている。 この凹部(26)は、 上記ナッ ト(28)の外形より も大きな円形状の窪みとして形成され、 当該凹部(26)内にナツ ト(28)が嵌挿されたときに該ナツ ト(28)が上 記マグネッ トァダブター(19)内に完全に収容されるようになされて いる。 なお、 上記マグネッ トアダプター(19)は、 スタンパー(10)の種類 に応じてそれぞれ適したものが使用されるようになつている。 例え ば、 光ディスクと光磁気ディスクあるいはこれらの中でもその種類 によっては、 スタンパーの外径やセンタ一孔の大きさ等がそれぞれ 異なるため、 これらに適したマグネッ トアダプタ一(19)が必要とさ レる o
[0062] 上記固定リ ング(27)は、 第 5図に示すように、 前記ス夕ンパー(1 0)のセンタ一孔(22)及びマグネッ トアダプター(19)の位置決め孔(2 5)に挿通される円管状の管状部(29)と、 該管状部(29)の上端から僅 かに外方に張り出したフラ ンジ状のス夕ンパー押さえ部(30)とが一 体的に形成されてなつている。
[0063] 上記管状部(29)は、 上記スタ ンパー(10)のマグネッ トアダプター ( 19)への位置決めをするためのもので、 当該管状部(29)の外径寸法 がス夕ンパー(10)のセン夕一孔(22)の内径寸法及びマグネッ トァダ プター(19)の位置決め孔(25)の内径寸法と略等しい。 従って、 上記 管状部(29)が上記スタンパー(10)のセンタ一孔(22)及びマグネッ ト アダプター(19)の位置決め孔(25)に揷通されることで、 これらの位 置関係が決ま り、 上記ス夕ンパー(10)のマグネッ トアダプター(19) への位置が決まる。 また、 上記管状部(29)の下端部近傍の外周面に は、 前記ナツ ト(28)と螺合するねじ部(31 )が形成され、 該固定リ ン グ(27)のマグネッ トァダブター(19)への固定が確実なものとされて いる。 なお、 上記固定リ ング(27)には、 軸方向に貫通する貫通孔(2 7a) が設けられており、 こ こに後述のセン夕ピン(18)が挿通するよ うになつている。
[0064] —方、 スタンパー押さえ部(30)は、 上記スタンパー(10)をマグネ ッ トァダブター(19)に固定させるためのもので、 該ス夕ンパー(10) のセン夕一孔(22)の開口縁部を押さえるようになつている。 また、 上記スタンパ一押さえ部(30)は、 スタンパ一(10)の一主面(10a) に 設けられた凹凸パターンにかからない程度の大きさに形成されてい る。
[0065] 従って、 上記ス夕ンパ一(10)のセン夕一孔(22)及びマグネッ トァ ダブター(19)の位置決め孔(25)に挿通され前記凹部(26)に突出した 固定リ ング(27)のねじ部(31 )にナツ ト(28)を螺合するこ とで、 固定 リ ング(27)が第 8図に示すようにマグネッ トアダプター(19)に固定 される。 また、 これと同時に固定リ ング(27)のスタンパー押さえ部 (30)とマグネッ トアダプタ一(19)の載置面(19a) とでスタンパー(1 0)のセンタ一孔(22)の開口縁部が挾持されて、 該スタンパー(10 )が マグネッ トアダプター(19)に固定される。
[0066] 前記マグネッ トチャ ッ ク(20)は、 スタンパ一(10)の種類に応じて その都度取り替えられるマグネッ トアダプター(19)を磁気吸着して 固定させるもので、 該マグネッ トアダプター(19)と同じく強磁性材 料からなる磁性体(32)と、 透磁率の低い材料からなるセパレー夕(3 3)とが同一方向に延在して交互に配列されるこ とで平板状となされ ている。 なお、 上記マグネッ トチャ ッ ク(20)とマグネッ トァダプ夕 — ( 19)とは、 それぞれの磁性体(23)と磁性体(32)、 またはそれぞれ のセバレ一夕(24)とセパレー夕(33)とが各々同じ幅で同一方向に延 在して設けられ、 略一致して重なり合うようになされている。
[0067] また、 上記マグネッ トチャ ッ ク(20)には、 後述するセンタ ピン( 1 8)をガイ ドする案内スリ 一ブ(34)を圧入固定させるための案内ス リ —ブ固定用孔(35)が前記マグネッ トアダプター(19)の位置決め孔(2 5)に対応した位置に板厚方向に貫通して形成されている。 上記案内 スリーブ(34)は、 例えば合成樹脂等によって管状に成形されたもの で、 軸方向に貫通して設けられる中心孔(34a) に上記センタピン(1 8)を揷通させるようになつている。 そして、 上記中心孔(34a) の内 周面をガイ ドとして上記センタピン(18)をその内部に摺動させるよ うになつている。
[0068] このようなマグネッ 卜チャ ッ ク(20)は、 当該マグネッ トチャ ッ ク (20)に付設された磁力線発生部 (図示は省略する。 ) に所定の電流 が通電されることによって強力な電磁吸引力を発生するようになつ ている。 従って、 上記磁力線発生部に所定の電流を通電すると、 マ グネッ トアダプター(19)がマグネッ トチャ ッ ク(20)に磁気吸着され て固定されるとともに、 該マグネッ トアダプタ一(19)上に固定され るス夕ンパー(10)も磁気吸着されて当該マグネッ トアダプタ一(19) の載置面(19a) の平坦面に倣い、 高い平面性が実現される。
[0069] 前記ホルダー(21 )は、 上記したマグネッ トアダプター(19)とマグ ネッ トチヤ ッ ク(20)を保持するためのもので、 板厚の厚い平板状の ホルダ一(36)とこれに比べて板厚の薄い平板状のホルダー(37)とが 重なり合わされることによりなっている。 これらホルダー(36) , (37) には、 上記マグネッ トチャ ッ ク(20)に設けられた案内スリーブ固定 用孔(35)と同様の目的の孔(38),(39) が当該マグネッ トチャ ッ ク(2 0)の案内スリーブ固定用孔(35)に対応した位置にそれぞれ板厚方向 に貫通して形成されている。 そして、 これら貫通孔(38),(39) には、 それぞれ前記案内スリ一ブ(34)が圧入固定されるようになつている。 従って、 案内スリーブ(34)は、 マグネッ トチャ ッ ク(20)、 上記二つ のホルダー(36),(37) をそれぞれ揷通した形, いわゆる三枚通しの 形で圧入固定されている。
[0070] また、 上記ホルダー(21 )のうち板厚の厚いホルダー(36)には、 第 6図及び第 7図に示すように、 板厚の略中央部に埋め込まれる形で 温水を循環させるための恒温維持手段であるパイプ(67)が配管され ている。 なお、 上記パイプ(67)は、 上記ホルダー(36)の周囲を取り 囲む形で配設するようにしてもよい。 上記パイプ(67)は、 当該パイ プ(67)内を流れる温水によってホルダ一(36)が全体に亘つて温めら れるように配管されている。 そして、 上記パイプ(67)には、 温水を 導入するための導入管(68)と排水管(69)が上記ホルダー(36)の一側 面(36a) にそれぞれ取付けられている。 従って、 上記導入管(68 )よ り導入された温水は、 第 6図中矢印で示すように、 パイプ(67)内を 通ってホルダー(36)全体に亘つて流れ、 排水管(69)へと導かれる。 このようにすることで、 上記ホルダー(36)に保持されたマグネッ ト アダプタ一(19)とマグネッ トチヤ ッ ク(20)は、 上記温水の熱電導に より温められ、 当該マグネッ トアダプタ一(19)に固定されるスタ ン パー(10)が常に恒温状態に保たれる。
[0071] 上記パイプ(67)に流す温水の温度は、 上記スタンパ一(10)上に載 置されるディ スク基板上に塗布される紫外線硬化型樹脂(9) に該ス タンパ一(10)の凹凸パターンが良好に転写されるような温度とする c すなわち、 転写に適した粘度となるように紫外線硬化型樹脂(9) を 温める温度とし、 この温度を恒温状態とする。 なお、 温水の温度は 使用する紫外線硬化型樹脂(9) の種類によっては転写に適した粘度 が異なるため、 その種類に応じて適宜変えることが望ま しい。 本実 施例では、 スタンパー(10)の温度が常時 2 2て〜 3 5 °Cとなるよう に前記パイプ(67)内に温水を循環させた。 また、 上記のように構成されたスタンパー保持部(14)には、 ディ スク基板をス夕ンパー(10)より剥離した後に該ス夕ンパー(10)上に 硬化して残存する紫外線硬化型樹脂(9) 等の微細な塵埃や、 やはり ス夕ンパー(10)上に付着する空気中に含まれる塵埃等を除去するた めの洗浄機構が設けられている。
[0072] 洗浄機構は、 スタンパー(10)上に残存した塵埃等を吹き飛ばす吹 出し口(42)を備えたブロー部 ( 図示は省略する。 ) と、 吹き飛ば された塵埃等を集めて強制的に吸引する排気口(40)を備えた防塵力 —バー(41 )とからなつている。
[0073] 上記ブロー部は、 例えば窒素や酸素等の気体をス夕 ンパー(10)の 一主面(10a) に向かって吹き出させるようになされたもので、 吹出 し口(42)を上記マグネッ トアダプター(19)の一方の対角線と略同一 方向に向けて配設している。 なお、 吹出し口(42)より吹き出す気体 の圧力等は適宜調節することができるようになつている。
[0074] 上記防塵カーバー(41 )は、 吹き飛ばされた塵埃等を寄せ集めるた めのもので、 上記吹出し口(42)が向けられるマグネッ トアダプター ( 19)の二辺を囲むように形成された側壁(43)と、 該マグネッ トァダ プター(19)の載置面(19a) を覆う第 1 のフー ド(44a) と、 これと対 向して設けられる第 2のフー ド(44b) とが一体的に形成されてなつ ている。
[0075] 上記側壁(43)は、 上記吹出し口(42)が向けられるマグネッ トァダ プター(19)の二辺を取り囲むように L字状に屈曲して形成されてい る。 そして、 上記側壁(43)の一方の端部に第 2のフー ド(44b) が設 けられている。 この第 2のフー ド(44b) には、 上記吹出し口(42)と 対向する位置に円筒状の排気口(40)が下方に延在して設けられてい る。 また、 この排気口(40)には、 例えば吸引ポンプ ( 図示は省略 する。 ) 等が取り付けられ、 強制的に塵埃等を引っ張るようになさ れている。 従って、 吹き飛ばされてきた塵埃等はこの排気口(40)に 導かれて装置外に排出され、 スタンパー(10)の一主面(10a) は常に ク リーンな状態に保たれる。
[0076] —方、 第 1 のフー ド(44a) は、 前記スタ ンパー(10)と対向する部 分が放物線状に切り欠かれ、 上記側壁(43)の他端部に一体的に設け られることにより、 前記マグネッ トアダプター(19)の載置面(19a) を覆うようになっている。 なお、 スタンパ一(10)と対向する部分を 切り欠いているのは、 当該スタンパー(10)上に紫外線硬化型樹脂(9) を塗布したガラス基板を載置させるときに邪魔にならないようにす るためである。
[0077] 上記のように構成された防塵カーバー(41 )は、 例えば枠体(13)に 取り付けられた板体(45), (45) の先端部近傍に円柱状の支持体(46), (46)を介して後述する移動テーブル(15)の基台(48)に固定されるこ とで前記スタンパー保持部(14)に設けられている。 なお、 上記防塵 カーバー(41 )のスタンパ一保持部(14)への取り付けは、 上記の例に 限定されるものではなく種々の手法により取り付けることができる。 前記移動テーブル(15)は、 上記ス夕ンパー保持部(14)を所定の場 所に移動させるためのもので、 レール(47), (47) に沿って案内され る基台(48)と、 該基台(48)上に支柱(49),(49), (49),(49) を介して 支持されるス夕ンパ一保持部取付台(50)とからなっている。
[0078] 上記基台(48)には、 脚片(51 ),(51 ) が設けられ、 所定間隔で略平 行に敷かれたレール(47), (47) に摺動自在に係合するようになって いる。 一方、 上記スタンパ一保持部取付台(50)は、 前記スタ ンパー保持 部(14)をその上に載置して固定させるためのもので、 上記基台(48) の四隅に立設された円筒状の支柱(49),(49),(49), (49) を介してボ ルト(52),(52),(52),(52) 等によって固定されている。 なお、 上記 ス夕ンパー保持部取付台(50)には、 後述のタップアダプター(56)を 望ませる貫通孔(53)が当該タップアダプタ一(56)に対応した位置に 形成されている。
[0079] このように形成された上記移動テーブル(15)は、 前記ス夕ンパー 保持部(14)を載置させた状態で上記レール(47), (47) に案内されて 所定の場所に移動するようになされている。
[0080] また、 上記移動テーブル(15)の基台(48)上には、 後述するセンタ ピン(18)を上下動させるためのエアシリ ンダ(54)が設けられている c このエアシリ ンダ(54)のピス トン口ッ ド(55)の先端部には、 セン夕 ピン(18)と該エアシリ ンダ(54)とを接続させるための夕 ップアダブ 夕一(56)が固定されている。
[0081] 上記夕ップアダプター(56)は、 上端に開口した挿通孔(57)にセン タピン(18)の下端部が挿通されると、 これを挿入方向には移動させ るが、 逆に抜き出す方向へは移動させないようなロッ ク機構を有し ている。 ロッ クを解除するには、 タ ップアダプター(56)を覆って設 けられる操作子(58)の操作子片(59)を下方へ押圧することで簡単に ロ ッ クが解除されるようになつている。
[0082] 上記センタ ピン(18)は、 第 8図及び第 9図に示すように、 前記ス 夕ンパ一(10)の凹凸パターンが紫外線硬化型樹脂(9) の光硬化によ り転写されたディスク基板(7) を該スタンパー(10)より剝離させる ためのもので、 前記エアシリ ンダ(54)に接続される円筒状の導入部 (60)と、 ディスク基板(7) を位置決めさせる位置決め部(61 )とから なっている。
[0083] 上記導入部(60)は、 前述の固定リ ング(27)の貫通孔(27a) 及び案 内スリーブ(34)の中心孔(34a) にそれぞれ揷通され、 これら貫通孔 (27a) 及び中心孔(34a) の内周面をガイ ドとして摺動するようにな された円筒状のピンである。 上記導入部(60)の下端部は、 前記ダッ プアダプター(56)の揷通孔(57)に揷通され口ッ クされるこ とによつ て、 当該タ ップアダプタ一(56)に固定されるようになっている。 従 つて、 センタ ピン(18)は、 タ ップアダプタ一(56)を介してエアシリ ンダ(54)に接続されている。
[0084] また、 上記導入部(60)の軸心には、 下端部から上端部近傍に亘り 断面略円形状のエア孔(62)が当該上端部に貫通しない, いわゆる止 ま り孔として形成されている。 このエア孔(62)には、 例えば空気や 窒素等の気体を導入させるためのガス導入装置 (図示は省略する。 ) が接続されるようになっている。 また、 上記エア孔(62)の上端部近 傍には、 当該エア孔(62)より前記導入部(60)の外周面(60a) へ貫通 するエア吹出し口(63)が当該外周面(60a) に適当な間隔で数個所に 形成されている。 従って、 上記エア孔(62)より導入された気体は、 上記エア吹出し口(63)を通して外部へ吹き出されるようになってい る。 なお、 上記エア吹出し口(63)より吹き出される気体は、 センタ ピン(18)の動作と連動して吹き出されるようになつており、 該セン 夕 ピン(18)が上昇し始めると吹き出すようになつている。
[0085] 上記位置決め部(61 )は、 ディ スク基板(7) をスタンパー(10)の所 定位置に位置決めさせるためのもので、 当該ディスク基板(7) のセ ン夕一孔(66)に嵌合するようになつている。 すなわち、 上記位置決 め部(61 )は、 上記導入部(60)の上端部より外方へフランジ状に張り 出して形成されたフランジ部(64)を有し、 このフランジ部(64)がデ ィスク基板(7) のセンタ一孔(66)と嵌合して当該ディ スク基板(7) を位置決めするようになつている。
[0086] また、 上記フランジ部(64)の先端部は、 上記ディスク基板(7) の 前記位置決め部(61 )への嵌合を容易なものとするために斜めに削り 取られて傾斜面となされ、 この傾斜面が導入部(64c) とされている。
[0087] さらに、 上記フラ ンジ部(64)の外周部には、 上記ディスク基板(7) のセンタ一孔(66)の外周縁部に設けられた一方のテーパ面(66b) と 係合し、 このテ一パ面(66b) をディスク基板(7) の剝離時に上方に 向けて持ち上げるためのツバ部(64b) が設けられている。 上記ツバ 部(64b) は、 上記基板位置決め部(64b) の下端に連続し先端側に行 く に従って次第に厚みが薄くなるようにフランジ状に張り出して形 成されている。 上記ツバ部(66b) は、 ディ スク基板(7) の下側に入 り込み、 傾斜面が上記ディスク基板(7) のセンタ一孔(66)に設けら れた一方のテーパ面(66b) を下から支持するようになっている。 な お、 上記ツバ部(66b) の前記スタンパ一(10)と対向する面は、 当該 スタンパー(10)を押さえ付ける面となっている。
[0088] また、 上記フランジ部(64)の前記固定リ ング(27)のスタ ンパー押 さえ部(30)と対向する面には、 内端が導入部(60)の外周面(60a) で 規制された円環状の凹部(65)が形成されている。 この凹部(65)は、 上記固定リ ング(27)のス夕ンパー押さえ部(30)に対する逃げ溝とな るもので、 前記フランジ部(64)がスタンパー(10)に当接した状態で 該スタンパー押さえ部(30)をその内部にわずかな隙間を有して収容 させるようになつている。 次に、 上述のようにして構成された転写装置. ( 1 1 )を用いてス夕 ン パー(10)の凹凸パターンをディスク基板(7) の一方の面に塗布して なる紫外線硬化型樹脂(9) に転写させる方法について説明する。 先ず、 前述の第 1 図に示すディ スク基板供給部(3) より紫外線硬 化樹脂供給部(5) へ搬出させたディスク基板(7) の" τ方の面に液状 の紫外線硬化型樹脂(9) を塗布し、 これを該紫外線硬化型樹脂(9) が塗布された面を下向きにして前記した転写装置(1 1 )のスタンパー ( 10)上に載置させる。 すなわち、 紫外線硬化型樹脂(9) を介してス タンパ一(10)の一主面(10a) と対向するようにディ スク基板(7) を
[0089] ] o スタンパー(10)上に重ね合わせる。
[0090] こ こで使用されるディ スク基板(7) としては、 例えば第 9図に示 すように、 透明なガラス基板あるいは透明な合成樹脂よりなる円板 状の基板で、 その中心にセンター孔(66)が形成されたものである。 なお、 上記センタ一孔(66)の開口周縁部には、 上下ともに面取りが 5 なされてテ一パ面(66a),(66b) が形成されている。 また、 これらテ ーパ面(66a), (66b) に挟まれたセンタ一孔(66)の内周面(66c ) が位 置決め面となされている。
[0091] 上記ディスク基板(7) のスタンパー(10)への載置に際しては、 当 該ディ スク基板(7) のスタンパ一(10)と対向する面に設けられるテ 0 ーパ面(66b) がセンタ ピン(18)の導入部(64c) によって案内されて 上記ディ スク基板(7) の位置決め面(66c) とセンタピン(18)の基板 位置決め部(64c) とが係合する。 そして、 上記ディスク基板(7) の テーパ面(66b) が上記センタ ピン(18)のツバ部(64b) の傾斜面に上 から係合する。 この結果、 上記ディ スク基板(7) は、 スタンパー(1 5 0)の所定位置に精度よく位置決めされる。 次に、 ディ スク基板(7) がスタンパー(10)に保持されると、 移動 テーブル(15)がレール(47),(47) に沿って移動せしめられ、 その中 途部に配設される押圧装置(12)へ案内される。 こ こで、 ローラ等に よって加圧せしめられディスク基板(7) がスタンパー(10)側へ押圧 される。 この結果、 ディスク基板(7) がスタンパー(10)と密着する。
[0092] このとき、 前記ホルダー(36)に配管されたパイプ(67)には温水が 循環しているため、 この温水の熱が該ホルダ一(36)を介してマグネ ッ トアダプタ一(19)上に固定されるスタンパー(10)へと熱電導され、 当該スタンパー(10)が恒温状態に保持されている。 このため、 ディ スク基板(7) とスタンパー(10)間に介在された液状の紫外線硬化型 樹脂(9) は、 上記スタンパー(10)の熱により温められ転写に適した 粘度となされる。 従って、 上記紫外線硬化型樹脂(9) は、 該スタ ン パ一(10)の一主面(10a) 上に形成された微細な凹凸パターンにむら なく入り込み、 これらスタンパー(10)とディ スク基板(7) 間に均一 に充塡される。
[0093] そして、 上記移動テーブル(15)は、 さらにレール(47), (47) に沿 つて前方へ移動せしめられ、 上記紫外線照射装置(13)へと案内され o
[0094] こ こで紫外線が上記ディ スク基板(7) 側より照射され、 前記液状 の紫外線硬化型樹脂(9) が硬化される。 なお、 温水はこの紫外線硬 化型樹脂(9) が硬化するまで循環される。
[0095] 紫外線硬化型樹脂(9) が硬化されると、 今度は上記移動テーブル ( 15)は、 もとの位置, すなわちディスク基板(7) をスタンパー(10) へ載置させた位置へとレール(47),(47) に沿って案内される。 こ こ で、 硬化した紫外線硬化型樹脂 (図示は省略する。 ) とともにディ スク基板(7) がス夕ンパー(10)より剝離される.。
[0096] ディ スク基板(7) のスタンパー(10)からの剥離は、 次のようにし て行われる。
[0097] 先ず、 エアシリ ンダ(54)の駆動によってピス ト ンロ ッ ド(55)が上 昇せしめられる。 すると、 該ピス ト ンロ ッ ド(55)の先端に固定され るタツプアダブター(56)を介してセンタピン(18)が案内スリ一ブ(3 4)及び固定リ ング(27)に案内されて上昇する。
[0098] このとき、 上記センタ ピン(18)のツバ部(64b) の傾斜面上には、 ディ スク基板(7) の一方のテ一パ面(64b) が上から係合しているた め、 該センタピン(18)の上昇に伴ってディスク基板(7) が上記硬化 した紫外線硬化型樹脂(9) とともに中心部より持ち上げられる。 そ して、 上記センタピン(18)の上昇と連動して該センタ ピン(18)に設 けられたエア吹出し口(63)より、 第 1 0図に示すようにク リ ーンェ ァ一が噴出せしめられる。 なお、 こ こで噴出せしめる気体は、 上記 ク リ一ンエアー等に限らず窒素ガス等でもよ く、 特に限定されるも のではない。 また、 噴出させる気体の圧力は、 積極的に加圧する必 要はなく負圧を減じる程度であればよい。 従って、 例えば 0. 2〜 0. 3 kg Z cnf程度とすればよい。
[0099] すると、 上記ディスク基板(7) とスタンパー(10)間の負圧が減ぜ られ、 真空状態が回避される。 この結果、 ディスク基板(7) がス夕 ンパー(10)より無理なく剝がれる。 また、 このときディ スク基板(7) に塗布された紫外線硬化型樹脂(9) がスタンパ一(10)上に残存する ようなこ とはない。 さ らには、 上記エアーの導入によって無理なく ディスク基板(7) を剝離させるこ とができるため、 当該ディ スク基 板(7) を破損させるようなことはない。 次に、 ディスク基板(7) を剝離させたスタ ン-パー(10)の一主面(1 0a) に向かって窒素ガス等を噴出せしめ、 当該スタンパー(10)の一 主面(10a) 上に残存する硬化した紫外線硬化型樹脂(9) 等の微細な 塵埃や、 やはりスタンパー(10)に付着する空気中に含まれる塵埃等 を吹き飛ばす。 そして、 これを防塵カーバー(41 )に設けた排気口(4 0)で吸引せしめ、 装置外へ排出させる。
[0100] この結果、 上記スタンパー(10)上には塵埃等がなくなり、 当該ス タンパ一(10)がク リーンな状態に保持される。 従って、 スタンパー ( 10)の傷つき等を防止することができ、 当該ス夕ンパー(10)の寿命 を延ばすこ とができる。 また、 このスタンパー(10)によって複製さ れるディスク基板の歩留りを向上させることも可能となる。
权利要求:
Claims請 求 の 範 囲
1 . ディ スク基板上に紫外線硬化型樹脂を塗布する塗布手段と、 情 報信号に基づく凹凸パターンが設けられたス夕ンパーを保持する保 持手段と、 上記紫外線硬化型樹脂が塗布された上記ディ スク基板を 上記スタンパーに密着させる密着手段と、 上記スタンパーを恒温状 態に保つ恒温維持手段とを備えてなる転写装置。
2 . 上記恒温維持手段は上記保持手段に設けられ、 上記塗布手段に より塗布された上記ディ スク基板上の紫外線硬化型樹脂は上記恒温 維持手段によつて上記スタンパーの凹凸パターンを転写するのに適 した粘度に保たれるようにしたこ とを特徵とする請求項 1 記載の転
3 . 上記恒温維持手段は、 温水を循環させる循環機構であるこ とを 特徴とする請求項 2記載の転写装置。
4 . ディ スク基板上に塗布された紫外線硬化型樹脂にスタンパーの 凹凸パターンを転写するに際して、 上記スタンパ一を恒温状態に保 つて紫外線硬化型樹脂が塗布されたディスク基板を圧着することを 特徵とする転写方法。
5 . 上記ス夕ンパ一は上記紫外線硬化型樹脂が上記ス夕 ンパーの凹 凸パターンをこの紫外線硬化型樹脂に転写するのに適した粘度とな る恒温状態に維持されてなるこ とを特徴とする請求項 4記載の転写 方法。
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